柿渋液の染め方
 柿渋は古来から薬に、食用に、防水用に、防虫用に、染料にと使われてきました。特に染め用には日本の天然の茶色として染められてきました。
従来の柿渋液は独特の臭いが強く使用条件が限られていましたが、「カキタフ」は精製方法の研究開発により純粋の渋
(タンニン)のみ取り出す事に成功し、簡単に柿渋染めが出来るようになりました。
木製品、柱や床に和紙に塗って乾かす、さらにそれを重ねる事で妙なる色が出てきます。

「繊維製品の染め方」
1、 染める物を用意してください
綿、麻、レーヨンなどの植物繊維が適します、色のついている物
の上にも染められますが、強い樹脂加工をしてある物は不向きです。最初はランチョンマット、帽子など小さな物をおすすめします、予め 良く洗濯して汚れを落として下さい。

2、カキタフを深めのお皿、ポリ容器等に移して、必要な量だけ少しずつ移して無駄が出ない様にして下さい。


3、刷毛の描き方で刷毛柄、無地、重ね柄などがあなたの工夫で色々表現できます、染める物以外に付着しないよう予めビニールマット、新聞紙等を敷いてから染めて下さい。

4、 日に干します(色を出す重要な過程です)日に当てれば当てるほどより色が出てきます。
夏であれば1〜2日、冬期は3〜4日はまんべんに日に当てて下さい。
洗濯ばさみ等のあとかたが付きやすいので布などを間に挟んでやると防止できます。


5、 洗剤を入れ普通に洗濯機で洗濯をします。初回はやや黒い液が出ますので、単独で洗って下さい。これで出来上がりです。

○繰り返し染め重ねますと色が濃くなりますので、お好みに合わせてください。
○使用後染め直す事も、上塗りをする事によりお好みに出来ます。
○その他スプレーする、浸けて染める、絞って染めるなど色々な方法があります。

「木材の染め方」
1、 サンドペーパーをかける
木材の表面にサンドペーパーをかけて素地を調整する。
ペーパーは180番くらいのもの、木の汚れはよく磨いて落とし、柿渋色の良さを生かします。

2、 木目にそって塗る
木目に沿って、一方方向に塗っていきます。
柿渋は水のようにさらっとしていますので、普通のペンキ用の刷毛を使用します。

3、 布で拭き取る
塗り終わると表面に細かい気泡や、ムラがあったりするので布で拭き取り
その後は自然乾燥します。

○好みに応じて柿渋液を塗り重ねたり、液を水で薄めて濃淡をつける
○塗って2〜3日経つと濃くなりますので、色の出方を観察してください。
○素材によって色の出方がちがうので、予め端材で色を確かめるとよいでしょう。
○柿渋液1リットルで約10u塗ることができます、使用後は必ず冷暗所で保管してください。

白布

染め後

使用例

使用例

塗装前

塗装後

使用例

使用例
お店へ ザ・タッキー